少し前の話。
初めて話をする工務店がありました。
競争力のある建築費で建ててくれます。
とっても小さい工務店です。
小さい工務店なんで、いろいろ不安があります。
どうにかして、その工務店に発注しても問題ないかというのを判断しないといけません。
その時、その工務店のメインバンクが、その土地から新築のプロジェクトの融資をお願する事にしている金融機関と同じであるという事が判明する。
その金融機関からしてみたら、その工務店の財務状況というのは熟知しているはずだ。
私は金融機関の担当者に、その工務店は大丈夫なのか?
倒産するリスクはないのか?
建築を発注して問題ない会社なのか?
というのを聞いてみた。
すると、金融機関の担当者は、こう言いました。
「その質問にはお答えできません」
「言えない理由は、利害相反になるからです」と。
私としては、てっきり
「あの工務店は健全な会社なんで、建築をお願いしても全然問題ないですよ~」
って言われると思ってました。
傾きかけている会社だから、そういうお茶を濁したような事を言ったんだと思ってしまいました。
実際どうなんでしょうか。
利害相反。
そういわれたらそうなのかもしれませんが、
地域密着系の小さい金融機関なんで、
そんなに厳密にそういう行為を禁止しているようにも思えないといえば思えないけど、
厳密にちゃんとやっているといえばちゃんとやっているのかもしれない。
私の中では、コンプライアンス的な事よりは、
会社が倒産する可能性も完全にゼロではないのでそういう事を言ったというふうに解釈をしました。
みなさんだったらどう判断しますか?
結果、私はそこには発注しませんでした。
プロジェクト自体流しました。
金融機関の言葉だけではないですが、
いろいろと気になる点があったし、
気持ち的に前に進める気があまり起こらなかったからです。
とりあえずは、過去にこういうことがあったという話なんですが、
その工務店がどうなっていくのかというのは、
遠くから見守ろうかなと思っています。