いろんな不動産投資家と話をする機会があります。
先日、話をしていて会話がかみ合わなかった事がありました。
誰かが
〇〇さんの所有している物件は、少し都心部から離れた所にあるのでイケてないですよね~
みたいな話を言い出しました。
でも、それなりの利回りを確保するために意図的にそういうエリアを選んで買っているわけで、利回りがそれなりあるのであればそれはそれで別に良いんじゃないですか?
みたいな会話を。
途中、微妙に話がかみあわなかったです。
その人は、純粋に物件の強さ/弱さがそのまま投資としての成功/失敗とイコールだという考えだったので話がかみ合わなかったのだと思います。
その人の考え方
駅近の物件 ⇒ 投資として良い物件
駅から遠い物件 ⇒ 投資として悪い物件
都内のいい立地の物件 ⇒ 投資として良い物件
郊外のイマイチな立地の物件 ⇒ 投資として悪い物件
客付け力の強い物件 ⇒ 投資として良い物件
客付け力の低い物件 ⇒ 投資として悪い物件
ピカピカに奇麗な物件 ⇒ 投資として良い物件
ボロボロで汚い物件 ⇒ 投資として悪い物件
こんな感じです。
結構こういう考えの人は多いと思います。
私は違うと思っています。
良い物件は値段が高いです。
悪い物件は値段が低いです。
そういう傾向がある上で、
「価値」÷「値段」が重要であって、
「価値」÷「値段」が高いものが投資として良い物件で、
「価値」÷「値段」が低いものが投資として悪い物件だと思っています。
いわゆる、パフォーマンスが高いもの、
お値打ち感が高いもの、
割安なもの、
そういうのが投資物件としてよいものだと思っています。
その人とは、いい物件の定義が違っていたので話が噛み合わなかったような気がします。
都内の一等地で客付けの強い物件があったとしても、相場利回り6%なのに表面利回りが5%だったら投資の対象としてはよくないと思いますし、
郊外の物件で、相場利回り8%だけど表面利回りが9%とかだったら、投資の対象として良い物件となるかもしれません。
お金持ちになって、都内の一等地の物件に置き換えていくというフェーズの人だったら関係のない話なのかもしれませんが、今回はそういうのは除外して考える事とします。
「物件としていいものが投資としてもの良い物件なんだ」
という考えと、
「「価値」÷「値段」が高いものが投資として良い物件だ」
というのは、
やはりちょっと違います。
世の中には凄くお金持ちの人がいて、そういうフェーズはとっくに卒業している人はたくさんいるのですが、
投資家としての原点は割安なものを買っていく事だと思います。
これは投資の世界では基本中の基本の話です。
その一番の(唯一の)原則を忘れず、基本に忠実に資産を拡大していけたらなと思います。