競合の業者が提示している条件を聞き、それを踏まえて、仲介との面談に向けてこちらの作戦を検討した。
まず売りに出されている土地の共有地のまわりはこんな感じの位置関係になっている。
接道は2項道路で、その2項道路に面しているのは共有地のみ。
その共有地は、今回売りに出されている対象地の所有者(今回の土地の売主)と、隣地Aと隣地Bとの3者との共有地になっている。
共有地の持ち分はあり。
こういう状況です。
この状況で、競合となる業者は、
「共有地を売り主が解消。その上で3000万円で購入」したいと言っている。
こういう状況だ。
それを踏まえて我々の取るべき作戦なのだが、、、
普通に考えて、競合業者と同じ条件で、
そして買値を3000万円より少し高い金額を提示すれば勝てるんじゃない?というのはあると思う。
共有地を売主の方で解消してくれるというのはこちらとても願ったりかなったりだ。
指値は3000万円より50万円高い3050万円として、他は全く同じ条件というのでどうだろうか。
3050万円だったら、表面利回りは、8.5%をゆうに超えて私の利回りの基準をクリアする事ができる。
これを売主が飲んでくれるなら、共有地の課題も解決できるし、利回りも目標をクリアできる。まさに言う事ない着地点だ。
という事で【案1】としては、
【案1】
共有地は売主で解消し、そして3050万円の金額で購入する。
というのを提示する事にした。
しかし、私の中では、共有地を売主さんが解消できないと思っています。
理由は、、、、、
隣地Aさんの出入門が、共有地に接していて、隣地Aさんは自分の家に出入りするためには、必ず共有地を通らないと入れないのです。
(図の赤のところ)
ですので、もしも【案1】を飲んでくれるのであれば、隣地Aさんの通行は許可するみたいなものを与える事も提示してもいいかなと考えました。
しかし、通行の許可だけだとやはり弱いです。
という事で、【案2】を考えました。
【案2】は、共有地の中でも隣地Aさんの前だけは共有地のままにしておく。
そして隣地Aさんの前以外は、売り主さんの100%所有にしてもらうというものです。
分筆など、めんどうなんですが、隣地Aは飲んでくれるかもしれませんし、
共有地を全て買い取るよりは難易度は少し下がるかなと思います。
そして最後は【案3】です。
これは、共有地の解消に失敗した場合ですね。
現状のままで購入するというケースです。
当然、買い手からすれば、融資が付きにくい土地の評価も落ちる。
という事で、当然のことながら3000万円より安い価格になるわけです。
とりあえず、この3つの案をコチラの腹案として持ちつつ、
仲介との面談に挑む事にしたのでした。
さあ運命の仲介との面談です。
<つづく>