専業大家への道

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横浜で大家業をしてるサラリーマンのブログ

アパート用地の引き渡しまでの話・その6~一番の関門~

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工務店の方向性はだいたい決まり、あとは隣地との承諾関係です。

この承諾関係がこのプロジェクトの成否の鍵をにぎる一番の関門なんです。

 

今回必要とする承諾関連は以下の3つです。

 


(1)通行・掘削の承諾書
接道している土地は隣地の方との共有地になっています。持ち分はあります。
これから工事を行っていくにあたり、その共有地に対する掘削の承諾を共有地の他の持ち分を持っている人からもらう必要があります。
またアパートが建築できてからその共有地を通行するための承諾も同様にもうら必要があるのです。通行・掘削の承諾書がもらえない場合はアパートの建築などが行えませんので、この承諾書は事前にもらっておく必要があります。

 


(2)共有地を建築申請に含める承諾書
接道部は共有地になっています。これからアパートを建てるにあたって、その共有地を今回の建築計画の領域に含めた形で申請を出す必要があります。その共有地の所有者全員に、その事の了承を得る必要があります。了承が得られない場合は、建築確認申請を出す観点でいうと当該の土地が道路と接道しない事になるので建築確認が通りません。そのため、建築確認申請を通すために、承諾をもらう必要があります。

 


(3)隣地の方の水道に関する覚書
隣地の方の水道が共有地や自分の敷地の下を通っている状態になっています。ですので、もしも水道のトラブルが発生した場合は、独自に修繕を行ってもらって、独自に自分の敷地内で水道の引き直しをしてもらうという覚書を書いてもらう必要があります。
将来のトラブルの懸念を減らしておくという事ですね。

 


(1)と(2)は、ないとアパートが建築できませんし、
(3)も無いと将来に苦労するものです。
これらをアパートの引き渡しまでにクリアしておく必要があります。

 

最悪の事態も考えて、これらの3つが取得できない場合は、土地の売買契約は白紙撤回するという特約をいれています。

 


これの承諾書をうまく取得できるのかというのが、アパート引き渡しまでの一番の関門になるのです。

 

 


ちょうどその頃、仲介から連絡が。

仲介&売主は、土地家屋調査士に確定測量と各種覚書の取得をお願いする事にしているようで、その打ち合わせが行われたようです。

 

確定測量と隣人との隣地境界の各種覚書の締結のスケジュールを聞かせてもらいました。隣地の人、全員と立ち合いを行う予定なので、1か月くらいかかりそうという事だった。

 


この土地にアパートが建てれるかどうかというのは、この1か月で運命が決まると言って過言ではないでしょう。

山場の1か月間です。

 


誰か一人でも、掘削や通行を承諾しなかったらアパートが建てれないわけですから。
通行・掘削の承諾がもらえない場合は、この売買契約は白紙撤回になるのですが、これはもうドキドキものです。祈るしかありません。

 

そこから、仲介からの返事を待つのみ。

 

1か月くらいは見て欲しいという事なので、

 

祈りながら待つことにしました。

 

長い1か月間です。

 

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そしてちょうど3週間が経過したタイミングで仲介から連絡が入る。


あれ、予定では1か月かかると言っていたが、まだ3週間しかたってないぞ。。。

 

 

仲介に内容を聞くと、驚愕の事実が伝えられたのだった!!!!

 

 


<つづく>

 

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