不動産投資の基本は物件を安く買う事です。
そうは言っても、世の中には相場の価格というのがあって安く買うというのは難しいです。ちょっと調べたら相場はわかりますし、それ以前に仲介が相場を教えてくれます。ですので売主が間違って安い値付けをするって事はあまりなく、買い手が相場より安く買うというのは難しいです。
不動産投資だと相場の価格でアパートを買ったりしても、そんなに儲からないですし、
土地から新築する場合でも、不動産投資に使えるような土地は少々郊外に行ったとしても普通に高いので、相場の価格で普通に買っていたら、いくらコスト削減を頑張ったとしても平凡な利回りしか作れません。
しかし、世の中には情報弱者のおじいちゃんやおばあちゃんだったり、お金がないので目先のお金につられて安く売ってしまう人がいるわけです。
投資家としては、そういう情報弱者や(お金の無い)弱者を、びっくりするくらいの安い価格で買い叩く事で、バクっと食ってしまって養分とさせていただくしかないのです。
この文章を読んで、残酷だなーと思う人はいると思いますが、投資家が養分にしなかったとしても、業者が養分にするだけです。誰が養分にするかが違うだけでそういう弱者は必ず養分にされる運命なのです。
業者と言ってもピンとこないかもしれませんが、最近で思いたるところで言うと、オープンハウスなんかそうですよね。素人から土地を安く買って家を建てて売る。素人はバクっと食われてオープンハウスの養分とされてしまうわけです。テレビCMをやるくらいの優良企業と思うのかもしれませんが、弱者を養分にするというのは、そこらじゅうで普通に行われている事です。
よく、「すごく安く買えました!」という報告を見る事がありますが、基本それは、「誰かに泣いてもらいました!」、「養分にさせてもらいました」いう話と等価です。でも生存競争に勝ち残っていくには誰かを養分にするしか方法はありません。
しかし普通にしていると、知らないうちに養分にされてしまいます。これまで誰かの養分にされた事がなかったのかといわれると、養分にされていたところはあったかと思います。しかしながら、この世界で生き残っていくためには、養分にされるのでなく養分にしていく側にならないといけません。
誰かの養分にされないというのがあった上で、生き残っていくために、涼しい顔をして弱者を養分にしていくという事ができるようになれば一人前の投資家になるって事なんだなと思った2021年の夏でした。