私はスルガショック後に不動産投資をやり始めました。
スルガショック後は全然融資が出ない!!という声をよく聞きます。
スルガショック前の融資の話を聞いていると、どんだけジャブジャブに(ゆるゆるに)融資出してるんかーい!と驚く感覚はあります。
不動産投資の世界では、普通にフルローンもあるし、オーバーローンもります。
でも私が初めて不動産投資の勉強をし始める前は、自己資金が10%や20%や30%くらいは出して当然だと思っていました。
不動産投資の実情を勉強していくなかで、フルローンやオーバーローンみたいな、ほとんどお金を投入しなくても不動産投資ができるという事を知るようになってきたのでした。
一番最初ってそんな感覚ありませんでしたか?
当時は、フルローンというのが凄く特殊なもののような感覚がありました。
1億円とか、凄く大きな買い物をするのに、お金が全然かからないというのって不思議な感覚ありませんでしたか?
もともと1億円を持っている人が、フルローンで1億円を借りる(借りれる)というのは理解できます。
一方で、お金をほとんど持っていない人が、フルローンで1億円の物件を買うっていうのは感覚的にナイ感じがします。
ナイというのは、お金がなくトラブル対応できる体力(お金)がないのに1億円のアパートを買おうとする買い手の考えがナイなーと思う事と、
そういう人にお金を貸している銀行がナイなーと思うんです。
いまは、手出しを極力減らして、
できるだけフルローンに近い融資条件で買い進めるというのが常套手段になっていると思います。
いまは、たとえ物件評価が売値の100%ある物件でも、できるだけ手出しを求めるようになってきているのですが、「それが普通」という感覚が私にはあります。
貸し手の銀行の立場から見て。
私が銀行だったら10%や20%や30%くらい手出しができるくらいの人じゃないと融資してもいいかなーって気になりません。
私の中では、いまの融資情勢のように、それなりの自己資金を求めるくらいの状態が「極めて普通」な感覚があります。
いままでがおかしかったんだという感覚です。
そんな事ないですか?
融資条件は、緩い時期と厳しい時期を数年周期で繰り返されるみたいな話があります。それが本当ならしばらくしたら数年前みたいにゆるゆるに戻るのかもしれませんが、私の感覚からしたらそれは異常状態で、今の状態がずーっと続くって事も全然ある話かなと思っています。
逆説的に言うと、
5年前くらいの融資がじゃぶじゃぶの状態に戻って、
誰でも不動産投資ができる状態になったら一体どんな世界になるんだろうか?って思いませんか?
当然、不動産投資に参画する人が凄く増えるんですよ。
買ってはいけないような資産の人も買えるわけですから。
そうなるとどうなるんでしょうか?
収益不動産が高騰して、儲からないくらいになるんでしょうか。
それとも本当の大金持ちしか買えないように何かが変わるんでしょうかね。
脱線しましたが、
いまの「それなりの自己資金を入れないと物件を買う事ができない」という状態の方が私は、普通な感覚がしてます。
いまが普通で、そういうゆるゆるな時代が戻ってくるかどうかはわからないんじゃないかなーと思うのでした。