初心者向けの話です。
契約書を誰が作るのかって私は重要だと思うのです。
売主が契約書を作るのか。
仲介が契約書を作るのか。
どちらになるのかで結構違ってきますし、結構重要だと思います。
仲介を介さないで直接売主と売買契約を締結する場合。
その売買契約は売主が作るケースがあります。
仲介を介して売買契約を締結する場合。
こちらのケースは仲介が売買契約を作ると思います。
もちろんベースとなる契約書を作るだけで、そこから双方で文言のすり合わせを行い、
双方が納得する着地点を目指していくのですが、初心者の場合は出された売買契約をそのまま鵜呑みにしてしまいがちです。
変更したとしても小さいところだけにとどまり、大きく変更をするって話にはなりにくいです。
売主が場契約書を作るケースは場合にもよりますが売主の立場が強い契約書になる事が多いと思います。
仲介がいる場合はニュートラルな契約書になる事が多いと思います。
ちょっとわかりにくいかもしれません。
もう少し具体的な話で説明したいと思います。
具体的な例です。
建売の新築アパートを買う時に、売主のアパートメーカーから直接売買するケースと仲介を介して売買をするケースです。
これだと分かりやすいと思います。
アパートメーカーと直接売買する場合は、
仲介手数料が不要です。
しかしながら仲介を介さないので、売主と直接売買契約を締結する事になります。
そしてその売買契約というのは、売主が(ベースを)作るのです。
どうしても売主が有利な売買契約になる事が多いと思います。
一方仲介がいる場合は、
仲介手数料は必要です。
その売買契約は仲介が作ります。
仲介が契約書のベースを作るのでそれなりにフェアな内容になると思います。
こういう構図になると思います。
直で取引して、仲介手数料がかからないけど売主が有利な売買契約で契約締結するのか、
仲介を介して仲介手数料を支払って中立な売買契約を締結するのか。
という構図になります。
契約書のベースが誰が作るのかという話なので、交渉で文言を変更・修正してもらったらいいのですが、初心者は言われるがままのケースが多いと思います。
売主と買主のパワーバランスで、お願いしても突っぱねられるという話もあります。
よく建売APの売主を探し出して、直接売買になり、仲介手数料を無くすことができました!と言っている人がいますが仲介を介さない事によるリスクもあるという事が言いたかった事です。
売主は業者なので、契約書の書き方としていろんなテクニックを知っているわけです。
悪意があればいくらでもずるい事をして買主をだますことができると思います。
そういう意味でフェアな立場の仲介の存在意味はあると思うのです。
直はメリットありますが、デメリットもそれなりにあるという事です。
仲介のいない直の契約の場合のリスクをちゃんと理解しましょう。