とある工務店の建築条件付きの土地。
先行決済ものの新築案件。
イマイチな物件だったのだが、いいプランが入りそうでお宝物件に化ける案件。
しかしながら工務店からの新しい建築費見積もりはびっくりするくらい高い。
いい着地点を工務店と協議をする。
こうすれば建築費が安くなるのでは?
や、
ここの仕様はもっと安くなる仕様でいいので変更したらどうだ?
など、協議を進めるも、うまく交渉が進まない。
そこでふと一番最初にその工務店の人と話をした時の事を思いだす。
その工務店の担当者は、第一声で、
「我々は、これまで投資家さん相手にあんまりお付き合いしてこなかったんですよ」
その時は気に留めていなかったのだが、その言葉の真意がわかったような気がする。
コスト意識の強い投資家さんとは、あまり仕事をやりたくないという空気感。
こちらからのコストダウンの相談も、ろくに検討もしないで却下されてしまい、
あゆみよる雰囲気ゼロになってきました。
立地もよいし、
クソ物件の仕様のままでも、他に買い手がいるという事なんですかね。
普通の土地から新築だったら、
気に食わない工務店がいたら他の工務店に変えればいいだけなんですが、
今回の案件は、その工務店がホールドしている土地なわけなので、嫌なら撤退しかありません。
立地もよいので、
建売だったら前に進めていたのかもしれませんが、
土地先行だし、
相手はコスト意識の弱い殿様商売をしているような工務店ですよ。
今回のアパート建築だけでなく、ながく関係を持つ可能性も出てくると思います。
その工務店とお付き合いをして、長い目で見てメリットもなさそうです。
むしろマイナスな事しか発生しないような気がします。
最終的にその案件は流す事にしました。
好立地。
土地先行案件としては数字は弱い。建売だったりギリギリくらいの数字。
ただ数字なんて多少は誤差レベルみたいなもの。
工務店として殿様商売をしている。古い業者。
今時の競争力のあるアパート建築ノウハウは持っていない。
長いお付き合いになる可能性がある。
という状況で流しました。
一言で言うなら、
数字とかでなく、その業者と付き合いたいかどうかで判断したみたいなところがあるかもしれません。
いろいろ勉強になりました。
<終わり>