専業大家への道

横浜で大家業をしてるサラリーマンのブログ

車どうする問題・再び③


車の買い替えをどうするのか?

 

選択肢は以下の4つ。

(1)法人名義で社用車を融資で購入する

(2)法人名義で個人のお金で(役員借入で)購入する

(3)個人名義で個人のお金で購入する

(4)個人名義で個人のお金で購入する。ただし法人で同額の運転資金を融資してもらう。

 

金融機関の目線でどれが最適なのか?

 

 

「資産と債務のバランス」と、

自己資本比率」と

「債務償還年数」の観点で考察したいと思います。

 

 

 

【債務償還年数の観点で】

 

債務償還年数は、債務から現金資産を引いたものを、税引きCFで割ったものです。

 

債務償還年数= (分子★)/(分母★)

分子★=債務ー現金資産

分母★=税引きCF

 

 

これまでと同様に、法人としてどうなのか?というのと、

個人の資産も考慮に入れてくれるケースもあるので、法人+個人のトータルの

それぞれで見てみたいと思います。

 

 

 

(1)法人名義で社用車を融資で購入する

 

<法人>

債務ー現金資産: 増える

税引きCF   : 微増

債務償還年数 : 劣化

 

債務が増えるので、分子の債務ー現金資産は増えます。

減価償却費が増えるので課税所得は減るので税金は減ります。

ですので、分母の税引きCFは少し増えます。

分母が増える以上に分子が増えるので債務償還年数は劣化します。

 

<法人+個人>

債務ー現金資産: 増える

税引きCF   : 微増

債務償還年数 : 劣化

 

上と同じ

 

 

(2)法人名義で個人のお金で(役員借入で)購入する

 

<法人>

債務ー現金資産: 増える

税引きCF   : 微増

債務償還年数 : 劣化

 

借金の相手が変わるだけなので(1)と同じ

 

<法人+個人>

債務ー現金資産: 増える

税引きCF   : 微増

債務償還年数 : 劣化

 

同じ

 

 

(3)個人名義で個人のお金で購入する

 

<法人>

債務ー現金資産: 変わらず

税引きCF   : 変わらず

債務償還年数 : 変わらず

 

<法人+個人>

債務ー現金資産: 増える

税引きCF   : 変わらず

債務償還年数 : 劣化

 

 

(4)個人名義で個人のお金で購入する。ただし法人で同額の運転資金を融資してもらう。

 

<法人>

債務ー現金資産: 変わらず

税引きCF   : 変わらず

債務償還年数 : 変わらず

 

債務が増えるが法人の現金資産も増えるので、分子の債務ー現金資産は増減なし。

減価償却費は反映されず。税引きCFは変わらず。

分母も分子も変わらないので債務償還年数も変わらず。

 

<法人+個人>

債務ー現金資産: 増える

税引きCF   : 変わらず

債務償還年数 : 劣化

 

個人の現金資産が減る。分子の債務ー現金資産は増えます。

減価償却費は反映されず。税引きCFは変わらず。

分子が増えるので債務償還年数は劣化します。

 

 

 

 

えいやでまとめたので間違っているかもです。

 

 

 

減価償却が増える事で税金は減るけど、税率がかかった数字なので、CFとしては微増くらい。

数字としてはあまりインパクトはない。

むしろ、借金や現金資産が減るという所が支配的。

 

 

 

<つづく>