中途半端な築浅アパートを買うくらいだったら新築アパートを買った方がいいのに!
って思う時がよくあります。
新築アパートは、最初の5年間が一番のゴールデンタイムなわけです。
一番、うまみがあっておいしい時期ですよ。
客付けも苦労しませんし、修繕も無いでしょう。
そして、築5年から築10年くらいが、シルバータイム(っていうのかな?)
ゴールデンタイムの次においしい時期です。
築10年くらいから、徐々に修繕が出てきて客付けも苦労し始めるって感じでしょうか。
そういう最初の10年間の、うま味のたくさんある時期をあえて回避しているわけで、どういう所にメリットを感じてそういう物件を買おうとされてるのかなって思う事があります。
過去のトラディッショナルな不動産投資の本を読むと、新築でなくそういう物件の方が不動産投資で最適だよって書かれています。
築10年くらいの物件を意識的に買おうと思う人はそういう本を読んだ影響があるのかもしれませんが、
私の個人的な意見なんですが、ケースバイケースでちゃんと両天秤をかけないといけないのかなって思います。
無条件で新築を選ぶとか、無条件に築浅を選ぶとか、そういうのは良くないです。
築10年くらいの物件を買う方がいいという考えの中でよりどころになるものとして、「新築は家賃が高めなので10年間で家賃が大幅に下がる」、「築10年くらいの物件の方が割安だ」というのがあると思います。
私も不動産投資の勉強をしていた時に読みました。
でも、これって物件やエリアによってその通りだ!って事もあるしそんなには合ってないよって事もあって、結構差が大きいと思うんですよ。
エリアや狙うゾーンによっては、あまり家賃が変わらない(下がりにくい)物件もあります。
そういう物件ならば、築10年の物件を買うというのはただただ寿命が短いものを買うという話になるように思うのです。
寿命が短い事によって、その分物件の価格が安ければよいですよ。
でも、今は新築時とほとんど値段がかわらない物件ばかりでしょ。
そうなると、やっぱり寿命が短い分だけ損だと思うのです。
築10年くらいの物件で買えば良いと思うのは、
新築からの家賃下落が大きいような物件で、家賃が下がりきって底値の安定状態になっている物件。それでいて、築10年というそこそこ寿命が残っている状態で、そこそこ高い利回りである物件。
そういう、お得感(割安になっている。歪みが発生している)があるのであればアリかなと思います。
しかしながら、
新築からの家賃下落もさほどなく、
利回りは新築とほとんどかわらない、
っていう築10年の物件って、ただただ寿命が短いだけでちょっともったいない感じがするかなって私は思います。
これは個人的な意見です。
築年数とそれに変遷する家賃の変動の具合なんかを考えて、どのあたりがお得なのかっていうのを考えるべきだと思います。
新築の中でもアリなものもあればナシなものもあります。
築浅でもアリなものもあればナシなものもあります。
新築でも築古でもどちらでもよくて、お得感が出ている物件を買うのが正解だと思います。
そういう判断ができるバランス感覚を持っているという事は重要だと思います。
昔は、「新築が値段高くて築古が割安になっている傾向」があったから、そういうトラディッショナルなセオリーが有効だったのかもしれませんが、
「築古が高騰し、土地から新築などで新築が逆に割安になるようなケースが発生する」近年の不動産投資だと、本当にどちらがお得感があるのかっていうのはちゃんと判断できるようになっておくべきだと思います。