リフォームの件で2棟目の築古アパートに行った際に、そのアパートに30年間入居してくれているおばあちゃんにつかまってしまいました。
リフォーム部屋を出ると、ちょうどおばあちゃんと鉢合わせ。いろいろ言ってくるじゃーありませんか。
おばあちゃんは、「雨漏りがするから見て欲しい」という事を言ってきます。
このおばあちゃんは、このアパートに30年間入居してくれています。
このアパートは築30年なんで、新築の時からずっと入居してくれていた事になります。
家賃は凄く高いです。30年前の家賃なわけですから。私の所有しているアパートの中で一番高い家賃で入ってくれています。
私にとって超VIPなわけです。
その超VIPが見て欲しいと言ってくるのであれば見るしかありません。
家の中にはいって、雨漏り箇所を見てほしいみたいです。しかし実際に見ると明確に雨漏りしているような痕跡がありません。
こんな会話をしました。
私「いつ頃雨漏りしたんですか?」
おばあちゃん「30年前は雨漏り凄かった」
私「30年前の話ですか?最近はどうなんですか?」
おばあちゃん「水浸しになった事もあったよ」
私「それはいつ頃なんですか?」
おばあちゃん「20年くらい前だと思う」
私「これまでの大家さんは、どうしたんですか?」
おばあちゃん「なかなか修理してもらえなかったけどなんどか修理してくれたよ」
私「最後に修理をしてもらったのはいつなんですか?」
おばあちゃん「10年くらい前だと思う」
よくわからん会話なんですが、
整理すると、
・かなり昔から雨漏りしていた
・10年前に修理してもらった
・それ以降はじわーと壁が漏れるくらいの症状
という感じみたいですね。
おばあちゃんの言葉で言うと、3日間連続で豪雨がふると3日目に壁がじわーっと濡れてくるらしいです。
雨漏りでなく単なる結露という可能性もあります。
すでに直ってるんじゃないの?っていう感じもします。
正直対応が難しいです。
大金を使って根本対策もできるのかもしれないのですが、木造の築古アパートにそこまでやってられません。
修理する必要あるの?とも思います。
VIPなので大切にしたいのですが、様子を見ながらお金をかけずにだましだましやっていってもらうのがいいのかなと思いました。
おばあちゃんの部屋にあがって30分間おばあちゃんの愚痴を聞かされました。
「過去の歴代の大家さんは自分の話を全く聞いてくれなかった!」や、
「本当に雨漏りしてるんですか?って前大家に言われてくやしかった」とか。
30分経過すると、おばあちゃんはすっきりしたようでおとなしくなりました。
おばあちゃんには、「考えときます」とさしあたりない返事をして逃げてきました。
こうして大家が、自主管理物件の住人のおばあちゃんに拉致られて、おばあちゃんの家で愚痴を30分間聞かされるという悪夢のような時間はようやく終わりました。
雨漏りを直してほしいというよりは、おばあちゃんは話を聞いてほしかっただけなのかもしれません。
きっとおばあちゃんは、雨漏り対応は二の次で、話を聞いてもらいたかっただけなんだよと心に言い聞かせて、今日のことは忘れようと思いました。
きっとそうなんだ。うんうん。きっとそうだ。(おいおい)
かなりのストレスでした。
家賃総額の5%を払うだけで、おばあちゃんの愚痴から解放されるのですね。
そろそろ自主管理はやめようかなーと思った今日この頃でした。