専業大家への道

横浜で大家業をしてるサラリーマンのブログ

挑戦権

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受験競争や就活、さらに企業に入ってからの生存競争に打ち勝ち、数十年間の苦しい日々を脱落せずに生き残ってきたサラリーマンは、アパートを2棟買える権利が与えられます。
このアパート2棟というのは人によって違います。1棟の人もいれば3棟の人もいます。年収の20倍ってやつですね。

 

このアパートを2棟買えるというのは、普通の人間が専業大家になるための挑戦権なわけです。数十年間の苦しい日々を真面目に過ごしてきたご褒美として、挑戦権として2つのアパートを買う事ができるチャンスがもらえるわけです。

 

数十年間生きてきてようやく2棟のアパートを買えるというものですよ。
ライフ2個が与えられたみたいな話です。なけなしのライフ2個ですよ。

 

不動産投資家は、この貴重なライフ2個を使ってアパートを買う事ができます。
ここで勘違いしてはいけないのは、これはあくまでも挑戦権を得ただけの話なのです。
この先、さらに融資を引いていき専業大家になっていくためには、この貴重なライフ2個を使って、金融機関に、是非この人にお金を貸したい!と思ってもらえるようなアピール材料を作り出す必要があります。

 


金融機関の担当者が、
「この人凄いなー!この人に是非お金を託したい!」とか、
「この人だったらどんな状況でもなんとかやってくれるだろう」
と思ってもらえるようにならないといけません。

 

ですのでデパートに売っているような奇麗な包装紙で包まれたピカピカの建売アパートなんかを買っていても、さほど儲からないのでアピールになりません。

 


普通の人間だったら、それなりの資産がないとアパートを買えるチャンスすらありませんが、それなりの属性を持っているサラリーマンは、ライフ2個だけですがアパートを買えるチャンスが与えられます。これはとっても大きなチャンスなわけです。

 


よく、何期かの黒字の決算書があれば融資してもらえるみたいな話を聞きますが、黒字の決算書なんてものは金融機関と話をする上で交渉のテーブルに着くための必要最低限度のものくらいと思っておいた方がいいかもしれません。
時期やタイミングがよければそれだけで融資してもらえる事もあるのかもしれませんが、黒字の決算書があったからと言って、それで即じゃぶじゃぶと融資がもらえるって事ではないと思っておいた方がいいかもしれません。
だってそうでしょ。もしもあなたが金を貸す立場だったら、ギリギリ黒字の人よりは凄くお金を作り出せる人に貸したいでしょ。
こいつスゲーなって思ってもらえるような決算書のスコアを出す事を考えるべきです。

 

なかなか難しい事だと思います。なんせ、ライフは2個しかないわけですから。その貴重ななけなしのライフ2個を使って金融機関にアピールできるものを作り上げる必要があるわけですから。
もちろん、財務帳票も整えたうえでです。ですのでかなり難しい話です。
初めての不動産投資だから最初は練習ね!とか言ってぬるい物件を買っている場合ではありません。

 


まとめると、
真面目に生きてきたサラリーマンには「アパートを2棟買う事ができる」という専業大家になるための挑戦権が与えられます。
あくまでも挑戦権です。
投資家はその貴重な挑戦権を使って、金融機関の担当者にアピールできる実績を残して次の融資を獲得するのです。
もしも平凡な物件しか買えてないならそこで終わりです。(すごく長く時間がかかってしまいます)

 

頑張って金融機関にアピールできる実績を作っていきましょう。
(もちろん財務の数字も含めてです)