株やFXはゼロサムゲームで、不動産投資はゼロサムゲームではないと言われています。
ゼロサムゲームというのは、得する人もいれば損をする人もいるが、結局、プレイヤーの中でお金が動いているだけ、というものです。
株やFXは、まさにそうですよね。
一般的には不動産投資はゼロサムゲームでないと言われています。
しかし、おおきく見るとゼロサムゲームなんじゃないかなと思います。
いろいろあると思います。
不動産物件を売買する際は、買い手と売り手がでてきますが、
結局、相場に対して一方が得をして、一方がその分損をしています。
これは、売り手と買い手との間でのお金の奪い合いのゼロサムゲーム。
他のケースとして、
住人から家賃をもらいますよね。市場がどんどん大きくなっていく状態であれば、参入する人はどんどん儲かりますよね。しかし、いまは人口も減少傾向で、増加はありますが、大きな目で見ると横ばいというところでしょうか。
そして、すべての住人から得られる家賃(いまは横ばい)に対して、
大家と、管理などの不動産の業者とで、その家賃全体を奪い合うという構図です。
大家と諸々の不動産業者との間でお金の奪い合い。損をするわけではないのですが、期待する収入を基準に考えるとゼロサムゲームです。
あと、違う目線で、
物件を買っていく投資家目線で言うと、
世の中にいい物件というのはほんの少ししか存在していません。
その限られたお宝の物件をみんなで奪い合いをするわけです。
そういうお宝の物件を買う人もいれば、クソ物件を買う人もいるのです。
表現を変えると、クソ物件を買ってくれる人がいるから、自分がいい物件を買えるという側面もあるのです。
世の中のほぼ全ての人がいい物件を買える状態になっているのであれば、おそらく自分はいい物件は買えないと思います。
という事で、株やFXのように、直接的な奪い合いや損得が発生するようなゼロサムゲームは、不動産投資にはないのかもしれませんが、
広い意味では、不動産投資もゼロサムゲームなんだと思います。
不動産投資をして、不動産投資をやっている全ての人がハッピーになればいい、という考えは幻想で、クソ物件を買ってくれる人がいるから自分がいい物件を買う事ができるんだという考えで精進して運営をしていきたいと思います。